市浦和がコールド勝ち 春季高校野球地区大会

(11日・県営大宮ほか)

 南部の3球場で1回戦7試合が行われ、C組の志木は大塚が大宮武蔵野を4安打完封し、2−0で競り勝った。シードの大宮東は西武台を5−2で退けた。

 E組はシード埼玉栄が2本塁打を含む13安打15得点で新座に五回コールド勝ち。市浦和は岩槻を8−1の八回コールドで下した。D組の川口青陵は七回に勝ち越し、9−4で浦和に逆転勝ちした。

 12日は残りの東西北部が開幕し、11球場で1回戦24試合が行われる。

◇チーム5冠王が貢献 市浦和

 E組の市浦和は2番牛込が走攻守でチームをけん引し、岩槻に八回コールド勝ち。三回に決勝のランニング2ランを打ったほか、コールドを決める三塁打も放ち4安打3打点。殊勲者は「左投手の球に逆らわず打てた」と表情を和らげる。

 走っては七回無死満塁で併殺の間に二塁から一気に生還。守っても遊撃手としてけん制、盗塁で四つの刺殺を記録した。中村監督は「出塁率得点圏打率を含めてうちの5冠王。打って走って守って、よく活躍してくれた」と手放しでたたえた。

◇攻撃改善し関東目指す 大宮東

 C組の大宮東は点差以上の危なげない試合運びで西武台を退けた。吉本監督は「まだ(チームが)全然出来上がっていない。安打は出ているので、もっと足を絡めれば」と、15安打で14残塁だった攻撃面の改善を模索する。

 主砲の高山亮は欠場したが、打線の迫力は劣らず、3安打2打点の3番今川は「課題だった先取点が取れてよかった」。8回で自責点0の左腕エース吉嶺も「立ち上がりを修正すればもっといい投球ができる」と、8年ぶりの関東大会出場へ、それぞれ向上を誓った。

埼玉新聞

【南部】
■B組1回戦
岩槻北陵
00100 =1
33104x=11
岩槻商
(5回コールド)
【北】高野−須賀
【商】武井−中島
三塁打 川田(商)
二塁打 高野(北)

■C組1回戦
大宮東
210002000=5
000000110=2
西武台
【大】吉嶺、佐藤−西畑
【西】小林−渋谷
三塁打 今川(大)
二塁打 中田、松本(大)小林(西)

大宮武蔵野
000000000=0
10100000x=2
志木
【大】葛西−山田
【志】大塚−原川
三塁打 小山(志)

■D組1回戦
大宮工
000010000=1
01101011x=5
浦和北
【大】須藤、楫−江田
【浦】水田、河口、松尾−鎌田
三塁打 内和田、森(浦)
二塁打 江田2、田中(大)森、松尾(浦)

川口青陵
000040320=9
100003000=4
浦和
【川】矢野尾、天早−市橋
【浦】岸尾、戸野、中谷−広田
本塁打 吉田、矢野尾(川)
三塁打 吉田(川)岩崎(浦)

■E組1回戦
新座
00000=0
5532x=15
埼玉栄
(5回コールド)
【新】五十里−山城
【埼】板橋、本間、多賀谷−石田、坂本
本塁打 浅見、高橋(埼)
三塁打 小林(埼)
二塁打 鶴巻、鈴木(埼)

岩槻
10000000 =1
00300221x=8
市浦和
(8回コールド)
【岩】長井−大山
【市】伊藤、関口−熊田
本塁打 牛込(市)
三塁打 牛込(市)
二塁打 鈴木(市)