がんばれ浦学:’11センバツ 陰で支えるマネジャー

 浦和学院のグラウンド脇の水道で、選手たちが着けるひじあてなどを手洗いしていたのは、2年生マネジャーの間瀬(ませ)紗也香さんと徳山遥加さん。寒風にさらされながら、冷水で汚れを落とす2人の手は真っ赤。しかし、間瀬さんは「きれいになるのはうれしい」と笑った。

 練習着の洗濯や食事の後片付けは選手たちがする。グラウンドのベンチや食堂の床の水拭き、用具庫の掃除、来客への応対など、選手たちの手が届かないところがマネジャーの仕事だ。

 マネジャーとしての「自覚」に目覚めたのは昨年3月、試合用ユニホームを整理するよう頼まれた時だった。「明日も作業するから」と棚の鍵を閉めずに帰宅したことを顧問に注意された。間瀬さんは「責任感に欠けていた。小さな事でも丁寧に行わなくては」と思い、徳山さんも「周りから必要とされるマネジャーになろう」と心に決めたという。2人の目標は「部員やスタッフから言われる前に行動する」だ。

毎日新聞埼玉版)