鷲宮高野球部2ヵ月の対外試合禁止 夏の大会は出場可能

 日本学生野球協会は7日、審査室会議を開き、県立鷲宮高校(岩崎祐一校長、久喜市中妻)野球部に対し、部員4人の部内暴力といじめにより2ヵ月の対外試合禁止の処分を言い渡した。

 同校は埼玉県高野連に事態を報告した4月19日から活動を自粛しているため、期限は6月18日まで。6月16日に組み合わせ抽選が行われる第92回全国高校選手権埼玉大会には出場できる。練習は通常通り行うことができる。

 同校は4月11日に開幕した春季県高校野球地区大会に出場し、県大会の出場権を獲得。組み合わせ抽選会が行われた20日に、部内のいじめが発覚したとして同高野連に大会の出場辞退を申し入れ、了承されていた。

◇「処分受け止め指導を徹底」と岩崎校長

 処分の決定を受けて、鷲宮高校の岩崎祐一校長は埼玉新聞の取材に対し、「二度と同じことがないよう今回の処分を真摯(しんし)に受け止め、指導を徹底したい」と語った。同校長は「これからの生徒の姿勢を見てもらって、挽回したい。夏の目標ができて良かった」と話した。

 野球部員には同日、処分の内容が伝えられ、岩崎校長が「期待されている野球部なので、信頼回復を目指して頑張っていこう」などと集まった部員に話したという。

埼玉新聞

 審査室会議は「上級生から下級生への暴力は許されないが、教育的配慮から3年生の最後の大会となる夏の大会には出場させてあげたい。そのために、対外試合禁止期間を短縮した」としている。

(読売新聞抜粋)

 処分は次の通り。

 【対外試合禁止】▽鷲宮(埼玉)部員の部内暴力、いじめ=4月19日から2カ月
 【謹慎】▽新宮(和歌山)の監督 部内暴力=1月18日から3カ月、部長 同事件の報告遅れ=4月14日から3カ月▽宮崎第一(宮崎)のコーチ 部内暴力=4月7日から3カ月▽伊志田(神奈川)の部長兼監督 部内暴力=4月5日から3カ月。