甲子園で徳栄旋風を−−出場決定祝う関係者の声

◇つながる打線と投手層に厚み−−マネージャー諏佐千尋さん

 昨秋の県、関東大会のチーム打率は4割と高く、打線のつながりが強みです。1番打者の佐藤卓也選手、2番の大塚健太朗選手はヒットが多く、見ていて安心感があります。4番の戸塚瞬選手は積極的なプレーでチームの雰囲気を盛り上げ、ここぞという時に打ってくれます。木村駿斗選手も打率6割と調子が上がっています。

 エースの五明大輔投手をはじめ、山口昂太投手、松本晃岳投手もいいピッチングを見せてくれるので、投手層の厚さを感じます。

 学年やレギュラーかに関係なく、仲が良い。明るく人望の厚い根建亮太主将を中心に、よくまとまって練習しています。岩井隆監督(40)は、グラウンドではとても厳しいですが、練習以外はよくギャグを言ったりと面白い人。選手たちはみな信頼しています。

 学校は田んぼに囲まれ、部活も勉強にも打ち込める落ち着いた雰囲気があります。私の友達やたくさんの生徒が野球部の試合を楽しみにしてくれているので、頑張りたいです。

◇関東大会で準優勝

 野球部は部員75人(2年46人、1年29人)。昨秋の県大会で準優勝し、4年連続で関東大会に出場。1回戦で前橋商(群馬)に3−1で競り勝つと、準々決勝では市船橋(千葉)に14−2の五回コールドで圧勝した。準決勝は東海大望洋(千葉)に4−1で逆転勝ち。決勝では東海大相模(神奈川)に3−6と惜敗したが、準優勝に輝いた。

◇松田敏男・県高野連会長

 出場おめでとうございます。甲子園では一試合一試合に日ごろの練習成果を発揮し、精魂込めて戦ってください。高校球児の聖地「甲子園」で皆さんの輝く姿を期待しています。健闘をお祈りしております。

◇努力と精進忘れず−−岩井隆監督

 2年前にセンバツに出る好機があったが果たせず、7年ぶり以上にうれしい。伝統をかみしめて、甲子園では選手が一番いい状態でプレーさせてやりたい。まだ未熟な点がたくさんあり、選手と相談しながら弱いところ見つけ克服したい。努力と精進を忘れず、甲子園で元気よく戦いたい。

◇徳栄のプライドを−−佐藤孝司・佐藤栄学園理事長

 今日を一つの節目として気持ちを新たに、花咲徳栄の生徒としての自覚、選ばれた者としてのプライドを持って、さらなる精進に励んでほしい。今後、さらに努力精進を重ねていくものと信じています。

◇7年間の思い実り−−坂巻守男校長

 選手や関係者の努力が報われた。前回出場から7年間の思いが実った結果だと思う。気を緩めることなく、これまで通りの練習を着実に続ければ結果はついてくる。甲子園に向け、学校一丸となって頑張っていきたい。

上田清司知事

 7年ぶり2回目のご出場おめでとうございます。強豪ひしめく埼玉県、そして関東の代表として、自信と誇りを胸に、全国制覇を目指し一戦必勝で頑張ってください。皆さんのご健闘を717万県民の皆様とともに、心からお祈りいたします。

◇甲子園で徳栄旋風を−−大橋良一・加須市

 前回出場の03年は甲子園に徳栄旋風を巻き起こしました。今回、皆さんが初戦を迎えるころは新「加須市」が誕生しており、市民11万7000人が徳栄野球を応援しています。チームの絆(きずな)を大切に、大空高く舞う市の「ジャンボこいのぼり」のようにはつらつとしたプレーで、優勝を目指して頑張ってください。

◇島村和男県教育長

 出場おめでとうございます。7年ぶり2回目の出場となる本大会においては、正々堂々試合に臨み、持ち前の粘りを充分に発揮してください。皆さんの活躍と紫紺の優勝旗の獲得を、県民の皆様とともに心から祈念しております。

毎日新聞埼玉版)