8強出そろう 聖望サヨナラで進出 坂戸西も8年ぶり 秋季高校野球
(10日・県営大宮ほか)
第5日は3回戦の残り4試合が行われ、8強が出そろった。
聖望学園は延長十二回、代打粟田のサヨナラ適時打で市川口を2−1で破った。坂戸西は九回、黒沢智がサヨナラ打を放って富士見に4−3で逆転勝ち。2試合連続のサヨナラで、8年ぶりの8強入りを果たした。
立教新座は五回、代打町田が決勝打。小寺、田仲の継投で川越西の反撃を無失点でしのいだ。第2シード浦和学院は春日部東に七回コールド勝ち。先発阿部が七回を2安打無失点に抑えた。
第6日は11日、県営大宮で準々決勝4試合が行われ、ベスト4が決定。準々決勝からは有料試合(一般500円、中高生200円)となる。
◇粘り強さが身上 代名詞は“逆転” 坂戸西
平常心で臨んだ坂戸西が2試合連続で逆転サヨナラ勝ち。野中監督は試合後、「秋はやればやるほど強くなる。サヨナラは精神的な部分が大きい」と目尻を細めた。
序盤から押され気味だった。七回は無死二、三塁からスクイズ失敗などで無得点。九回には二つの失策が絡んで勝ち越し点を許すなど、完全に負けパターンの試合の流れだった。
それでも、決して慌てなかった。九回は1死一、三塁から長島の右犠飛で同点。流れを一気に引き戻すと、最後は2死二塁から黒沢智が殊勲の左前適時打を放ち、歓喜の瞬間を呼び込んだ。
県大会出場決定後、練習試合を6試合行った。すべて逆転勝ちを収めてきたことが自信の源だ。黒沢智は「うちは粘り強さが身上。落ち着けば、逆転できると信じていた」と胸を張る。8年ぶりに8強へ進出した今秋のチームは、“逆転”が代名詞だ。
◇投打で地力の差 浦和学院
浦和学院が春日部東に七回コールド勝ちした。森監督も「きょうは(投打で)良かった」と手放しで褒めた。
一回、相手投手の制球難もあり、2安打で4点を奪った。重盗で先制のホームを踏んだ石田は「いけると思ったので突っ込んだ」。2点適時打の森は「積極的に直球を打ちにいった」と迷いなくプレーをした。
エースの阿部も2四死球を与えたが、10奪三振と好投。直球が走っていたのに加え、「カーブでもストライクが取れた。出来すぎ」とはにかんだ。
(埼玉新聞)
◇3回戦
【県営大宮】
市川口
100000000000 |1
000010000001x|2
聖望学園
(延長12回)
【市】平山−宮沢
【聖】永田、瀧瀬、野田−長友
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春日部東
0000000 |0
4000111x|7
浦和学院
(7回コールド)
【春】菊池、菅原、中村−冨田
【浦】阿部−久保
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【上尾市民】
富士見
020000001 |3
000020002x|4
坂戸西
【富】本田、清水−成田
【坂】長島−安斎
▽二塁打 成田(富)島崎(坂)
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川越西
000000000|0
00001000×|1
立教新座
【川】野田−小林
【立】小寺、田仲−坪井
▽二塁打 安田(川)