浦和実、競り勝つ 熊谷はコールド発進 秋季高校野球地区大会

(12日・県営大宮ほか)

 南、北部で各組1回戦計11試合が行われた。

 南部は、G組の大宮北が蕨に延長10回の末、5−4でサヨナラ勝ち。D組シードの浦和実は大宮西に4−2で競り勝った。同組の浦和は市浦和に6−5で逆転勝ち。E組の大宮南は3−2で川口工に競り勝った。E組シードの武南は、浦和北に1−10で7回コールド負けした。

 北部は、E組の秩父が8−2で熊谷工を圧倒。D組シードの熊谷西と同組の熊谷はそれぞれコールド発進した。

 このほか、南部G組の浦和東が新型インフルエンザの影響で出場辞退したため、朝霞西の不戦勝となった。

 13日は南部で1、2回戦計5試合が行われる。

◇序盤の優位一転 涙のサヨナラ 大宮北

 G組の大宮北が、延長戦の末にようやくサヨナラ勝ちした。8回に追い付かれ、10回に勝ち越しを許す苦しい試合展開。堀本監督も「リードしてから守りに入ってしまうのが課題」と疲れ切った様子で話した。

 序盤は完全に試合を掌握した。先発野村が好投し、6回まで1人の走者も許さなかった。だが、8回に落とし穴が待っていた。積極性に欠ける守備をきっかけに次々と連打を許し、あっという間に3点を奪われた。

 それでも、延長10回に四球に2本の安打などを絡めて逆転勝ち。バントで決勝点につながる敵失を誘った8番村田は「練習試合で負けが続いていたので、絶対勝ちたかった」と涙ながらに喜んでいた。

埼玉新聞