155校関東目指す・春季県高校野球地区大会11日開幕

 春季県高校野球地区大会の全地区組み合わせが、9日までに決まった。参加校は昨年より5チーム増の155チーム。今大会から地区割りが変わり、南部の上尾、上尾南、上尾鷹の台、上尾橘、秀明英光が北部となり、伊奈学園、国際学院、栄北は東部に変更。東部の岩槻、岩槻商、開智が南部に入った。

 地区大会は西南北が11日、東が12日に開幕。順調に日程を消化すれば、18日には各地区の代表校がすべて出そろう。県大会は、21日に組み合わせ抽選会が行われる。大会は25日に開幕し、決勝は5月5日の予定。上位2校が関東高校大会(5月16−20日・群馬)に出場する。


◇東部「花咲徳栄が充実」

 昨秋の県大会で2連覇した花咲徳栄の戦力が充実。春日部共栄鷲宮、栄北も力がある。

 花咲徳栄は最速143キロのストレートを持つ右腕東谷を先発に、右の宮川の継投が予想される。4番永田、5番の五明ら打線も活発だ。春日部共栄は速球が武器の右腕エース中村、主軸の小柳と投打の中心が安定している。鷲宮は攻守で粘り強く、右の野本幸、左の田口が投手の2本柱。栄北は打線に迫力がある。春日部東、三郷北も侮れない。

◇西部「所沢商、聖望など有力」

 所沢商、聖望学園、市川越が有力校だが、富士見、狭山経済などもこの3校に迫る布陣をそろえる。

 所沢商は土屋、瑞慶山の投手2枚看板が強力。打線も破壊力抜群だ。聖望学園は昨年より小粒だが、左腕佐藤が成長。準優勝した昨春の選抜大会でレギュラーだった城戸の勝負強い打撃も心強い。市川越は弥田、江沢ら2年生の主軸が自慢で、投げては右腕高橋が打たせて取る。富士見はエース竹生が大黒柱。狭山経済は投打にまとまりがあり、西武文理にも好選手がそろう。川越東も面白い。

◇南部「シード順当勝ちも」

 昨秋の関東高校大会ベスト8の川口青陵、昨夏の全国高校選手権南埼玉大会覇者の浦和学院、同準優勝の立教新座などシード校が順当に勝ち上がりそうだ。

 川口青陵は左腕エース野川が順調に成長。打線も主砲沼口、野川を軸に下位までむらがない。浦和学院は右腕真島、左の中島ら6人の投手で勝負。島津、久保、星と打撃陣も充実している。立教新座は右腕矢部が投手陣の大黒柱で、攻撃の要は木村が担う。浦和実、市川口も楽しみな存在で、大宮西は前評判が高い。

◇北部「本庄一軸に伯仲か」

 昨夏の全国高校選手権北埼玉大会を制した本庄一をはじめ、昨秋の県大会8強の東農大三、滑川総合など実力校がひしめいている。

 本庄一は左腕萩原と右腕伊藤ら投手陣が豊富。打線は奥田、田村に長打力もある。東農大三は右のエース斉木と飯田、左の川村ら投手層が厚い。滑川総合は、右サイドの小田部、本格派の村田、左の一木とタイプの違う投手がそろう。成徳大深谷は攻守でそつがなく、松山はエース戸沢がチームを引っ張る。上尾、秀明英光も力強い。

埼玉新聞