2012-07-22から1日間の記事一覧

投手陣盛り立てる 埼玉栄・高橋亮介主将

9回表2死。埼玉栄の高橋亮介主将(3年)はこのまま試合を終わらせたくなかった。しかし、打球は痛烈な当たりだったが富士見の二塁手の真っ正面。選手たちが本塁近くに集まる中、一塁の手前でしばらく立ち尽くした。 「実感がわかない」。試合後もしばらく…

「10連敗」から強化 充実感 桶川・加藤竜也投手

(春日部共栄4―2桶川) 桶川の加藤竜也投手(3年)は試合後、目を真っ赤に腫らしながらも、表情には充実感が漂っていた。「欲を言えば、勝ちたかった。でも、最高の仲間に支えられて投げきった」 春季県大会でベスト4に進出した昨年のチームと、常に比較…

4回戦突破、壁は厚く 所沢北・中沢良幸捕手(3年)

試合終了のサイレンが鳴ると、崩れ落ちるように膝をついた。「あれだけ練習したのに、まだ足りなかったのか」。悔し涙があふれた。 1年の秋から正捕手に抜てきされ、中心選手として活躍。しかし昨夏の大会前、左鎖骨を骨折。けがをおして出場したが4回戦で…

「このメンバーで野球できてよかった」 川口青陵・大平投手

坂戸西4−1川口青陵(4回戦、21日) 3点を奪われるも、得意のストレートとカーブで踏ん張ってきた。しかし、降り続く雨は手元を狂わせ、甘く入った球を打たれて1点を追加された八回裏、交代を告げられマウンドを降りた。7番ながら自信の打撃で挽回を…

ライバルと競い、初本塁打 川口3年山口 伸久選手

チームには「相手に敬意を払い、試合中はガッツポーズを自重する」との決まりがあるが、「つい、やっちゃいました」。公式戦では自身初の本塁打でもあっただけに、喜びを爆発させた。 1−0で迎えた五回表2死二塁。雨天試合で負担が大きい投手のためにも「…

野球への情熱、心の糧に 川越工・大浦選手

見知らぬ埼玉の地で迎えた“球児の夏”がまた一人終わった。川越工の大浦雄太選手(17)は福島県双葉町出身。東京電力福島第1原発事故の影響で同県南相馬市の小高工から昨年4月に編入した。未曽有の原発事故に翻弄(ほんろう)され、家族も仲間も遠く離れ…

ベスト16が出そろう 高校野球埼玉大会

第94回全国高校野球埼玉大会第8日は21日、県営大宮ほか6球場で4回戦16試合を行い、ベスト16が出そろった。富士見は鈴木が決勝タイムリーを放ち、Aシード埼玉栄を2−1で下した。Bシード川口は右腕高窪が大宮東を6安打完封し、34年ぶりの16…