組み合わせ決定 浦和学院−土佐 花咲徳栄−県岐阜商

 22日に兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕する「第85回記念選抜高校野球大会」(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)の組み合わせ抽選会が15日、大阪市北区毎日新聞大阪本社オーバルホールであった。

 県勢最多の3年連続9回目となる浦和学院さいたま市)は大会第3日、24日の第3試合(午後2時開始)で21世紀枠で出場の土佐(高知)と対戦。3年ぶり3回目の花咲徳栄加須市)は大会第6日、27日の第3試合(午後2時開始)で県岐阜商(岐阜)と対戦することが決まった。

 浦和学院花咲徳栄はすでに関西入りし、練習試合などで最終調整している。浦和学院は17日、花咲徳栄は18日に甲子園練習を行う予定。

◇全力疾走が伝統 土佐

 1920年創立の中高一貫の私立校。野球部は47年創部で、21世紀枠で20年ぶり7回目のセンバツ。夏は4回出場。春夏それぞれ準優勝1回。純白のユニホームと「全力疾走」の伝統で知られる。俊足強打の森下貴裕選手、長打力のある織田真史主将らを中心に効率的な攻めを展開し、攻守にまとまりがある。OBに元プロ野球巨人の大橋勲さんら。「右文尚武(文武両道)」をモットーとし、高知県を代表する進学校でもある。

◇春夏通算55回目 県岐阜商

 1904年創立の県立校で、25年の創部。甲子園は春夏通算55回目。センバツは優勝、準優勝ともに3回。秋季県大会と東海大会は、竹中裕紀選手、神山琢郎選手らの打線が勝負強さを発揮し、サヨナラ勝ちを2回決めた。公式戦のチーム打率は3割3分6厘。エースの左腕・藤田凌司投手はスライダー、カーブを操り、東海大会で投球回数を上回る奪三振を記録した。OBに中日の高木守道監督や和田一浩外野手がいる。

◇全力プレーで勝機 浦和学院森士監督

 全力プレーだからこそ生まれる勝機もあり、どのぐらい力が出せるのか楽しみだ。対戦相手の土佐は集中力の高いチームという印象で、ロースコアになるだろう。古豪の意地を胸に戦いたい。

◇挑戦者の気持ちで 浦和学院・山根佑太主将

 「いよいよ戦いの時が来たんだ」と神経が高ぶってきている。初戦の相手は伝統校。挑戦者の気持ちで戦いたい。3季連続出場に恥じないよう、粘り強い打線で、まずは初戦突破を狙う。

◇切れ目ない攻撃で 花咲徳栄・岩井隆監督

 相手は伝統校でそつがないチームという印象。我々は切れ目ない攻撃が持ち味で、どのくらい通用するか楽しみだ。大会6日目なので、限られた時間の中で実戦感覚を取り戻したい。

◇自分たちの野球を 花咲徳栄・根建洸太主将

 技術面は鍛えてきたので、どのチームと対戦しても自分たちの野球ができればリードできるはず。県岐阜商は投手陣が良いと聞いているので、試合までに打撃陣の意識を上げていきたい。

毎日新聞埼玉版)