花咲徳栄が2日から沖縄・久米島合宿 島あげて選手歓迎

 22日に兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕する「第85回記念選抜高校野球大会」(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)に出場する花咲徳栄は、大会に向けて2日から沖縄県久米島で合宿を始めた。人口約8500人の同島で沖縄県外の高校が合宿を行うのは初めてといい、地元のラジオ局「FM久米島」で紹介されるなど、島をあげて選手たちを歓迎している。

 5日は、午前9時から久米島野球場で練習を開始。午後は初の紅白戦を行い、エースの関口明大投手(2年)ら4人の投手がそれぞれ3イニングずつ投げた。関口投手は「冬場の走り込みで下半身が強化されて球のキレが良くなった」と手応えを感じた様子。一方で「もう少し低めに集められるようにしたい」と課題を挙げた。

 夕方には、島唯一の高校である県立久米島高校のグラウンドで約1時間の練習を行い、同校の生徒や教職員らが見学していた。同校野球部の部員は現在15人。仲吉洋介選手(2年)は「送球が正確で、みんな低めに投げていた。精度が高く、とても刺激になりました」と笑顔で話した。

毎日新聞埼玉版)