朝霞、蕨にサヨナラ勝ち 6試合が雨天順延 秋季県大会

 (22日・越谷市民)

 第2日は2回戦2試合を行い、今夏4強の春日部共栄、朝霞が3回戦へ駒を進めた。県営大宮、市営大宮、上尾市民で予定されていた6試合は23日に雨天順延となった。

 朝霞は0−0の延長十一回、1死一、三塁から荒田の中前打で蕨にサヨナラ勝ち。右腕菊島が5安打完封した。春日部共栄は5回までに6点を奪い、草加の追い上げを6−3で振り切った。

 第3日は、県営大宮など4球場で2回戦8試合を実施する。

◇菊島、満点の完封劇

 スコアボードに“0”を刻み続け、仲間のサヨナラ打を呼び込んだ。朝霞の1年生右腕菊島がしぶとい蕨打線を5安打完封。気迫満点のマウンド上と打って変わり、「百点に近い内容」と、あどけない笑顔がはじけた。

 普段は球威のある直球でぐいぐい押す“剛”スタイル。しかしこの日は、切れのある変化球も加え丁寧にコーナーを突いた。“柔”も兼ね備えた1年生らしからぬ投球に宮川監督も「違う菊島が見られた」とうれしそう。

 女房役秋山もエースを強力援護。延長十一回の守備では無死二塁で飛び出した走者を矢のような送球で刺殺。「すごく助かりました」と背番号1も感謝した。その裏、同学年の荒田がサヨナラ打を放った。「次も完封するぐらいの気持ちで投げる」。自信を付けた右腕の勢いは増しそうだ。

埼玉新聞

■2回戦


00000000000 =0
00000000001x=1
朝霞
(延長11回)
【蕨】小副川−増田勝
【朝】菊島−秋山
三塁打 高橋(朝)
二塁打 高橋、増田勝(蕨)関谷2(朝)

草加
000000003=3
01122000x=6
春日部共栄
【草】加藤−鈴木優
【春】倉井、西本、金子−原田、守屋
三塁打 菅原(草)藤井、山本(春)
二塁打 村中(草)山本(春)