秋季県高校野球大会の組み合わせ決定

 21日に開幕する秋季県高校野球大会の組み合わせ抽選会が18日、上尾市のスポーツ総合センターで行われ、各地区を勝ち抜いた出場40校の対戦相手が決まった。夏の甲子園16強で大会4連覇とともに3年連続の選抜大会出場を狙う浦和学院は、初戦の2回戦で川越工と顔を合わせることになった。

 抽選会ではまず、県大会出場校によるシード校(A、B)を選ぶ投票を実施。顔触れは昨秋と全くになった。Aシードには34票を獲得した浦和学院、28票を得た昨秋準優勝の花咲徳栄が選ばれた。Bシードには今夏4強の春日部共栄(27票)と同準優勝の聖望学園(21票)。抽選により春日部共栄花咲徳栄ゾーン、聖望学園浦和学院ゾーンに入った。

 引き続き36校の主将らが会場到着順に抽選に臨んだ。花咲徳栄は栄北と、春日部共栄草加聖望学園は所沢北とそれぞれ2回戦で対戦する。

 大会は県営大宮など4球場で熱戦が展開される。順調に日程を消化すれば10月7日に県営大宮で決勝を行う予定。上位2校が関東大会(10月27〜31日・群馬)に出場する。

 県大会は準々決勝から有料で一般500円、中高生200円。引率された少年野球・中学生チーム(引率者・保護者有料)、障害者(障害者手帳の提示)と介添え者1人、小学生以下は無料。

◇浦学、徳栄の2強追うBシード

 昨秋決勝を争った浦和学院花咲徳栄が2強。春日部共栄聖望学園のシード校が追う構図だ。

 浦和学院は1年生左腕小島を軸に山口、涌本の両右腕ら投手陣は県内随一。守備陣も捕手高田や贄、竹村の二遊間を中心に堅い。打力は前チームよりも劣るが、主砲山根がけがから復帰したことで厚みは格段に増した。

 16強で対戦しそうな武南は面白い。183センチ左腕・エース森幹は抜群の制球力を誇り打線も力強い。主力がほぼ残り、1番土屋や左腕渡会がけん引する所沢商、芦埜、小山ら打線がいい上尾、粘り強い春日部東などの公立勢が8強で待ち構える。

 前チームのスタメンが多く残る花咲徳栄は打線に破壊力がある。1番多田、楠本、若月、古川の3〜5番、9番森まで抜け目ない。伝統の堅守も健在で投手陣も左腕小栗、速球派右腕関口ら粒ぞろいだ。

 ベスト8で右腕芝崎、1番神山が引っ張る埼玉栄や守備力に自信を持つ大宮東との対戦が見込まれる。

 Bシード春日部共栄は投手陣が豊富。今夏から主戦の西沢、地区大会で好投した1年生金子、倉井はいずれもタイプの異なる左腕。野手陣が攻守でもり立てたい。3回戦でぶつかりそうな本庄一は厄介。平良−阿部のバッテリーら夏の経験者が要所を担い攻守にしぶとい。その後も高橋、渡辺の左右腕を擁する川越東などがおり、油断は禁物だ。

 今夏準優勝の聖望学園は投打の軸がそろい、前チームをしのぐ評判。エース右腕川畑は地区大会では登板しておらず県大会へ万全を期す。3番寺田ら主軸も力がある。ただ初戦の所沢北は加藤、3回戦で対戦しそうな狭山ケ丘は斉藤と、いずれも好右腕を擁し、8強でも蕨、朝霞、富士見ら実力を秘める公立校が大物食いを狙っている。

 秋、春通じ県大会初進出の小松原にも注目だ。

埼玉新聞