北部・秩父、6年ぶり県大会 春季地区予選

(18日・上尾市民ほか)

 西、北部で代表決定戦計8試合が行われ、北部はG組の秩父が昨秋の県大会8強でシードの桶川に4−3で競り勝ち、6年ぶりの県大会出場を決めた。

 西部A組の所沢商は仲がシードの西武文理を4安打完封し、5−0で勝った。B組の所沢北は城北埼玉、D組の市川越は埼玉平成にそれぞれコールド勝ちした。

 このほか、川越工、川越西、上尾、滑川総合が県大会へ名乗りを上げた。

 19日は西、南、北部で代表決定戦計8試合が行われ、県大会出場校が出そろう。

◇好守と投打で底力 所沢商

 西部A組の所沢商が好守に好打で県大会進出。福地監督は「原点に立ち返り、基本に忠実にやってきた成果」と喜んだ。

 右腕・仲が外角低めを丁寧に攻めた。打たれても、後ろは鍛えられた選手ばかり。きっちりと好捕し、仲の公式戦初完投初完封を演出した。打線も積極的に振って2年生エースを援護した。

 8安打5得点を挙げ、2打点の主砲森は「力投していたので楽にしてあげたかった」と笑顔。仲は「チームのためにと投げた。県では8強を目指す」と誓った。

◇10得点で快勝 4年ぶり切符 所沢北

 所沢北が西部B組代表決定戦を制して4年ぶりに県へ進んだ。中野監督は「昨夏の新人戦で完封負けした相手。そのチームに先制したことで波に乗れた」と勝因を挙げた。

 8安打に重盗、犠打を絡める多彩な攻撃で10得点した。今季は実戦中心にチームづくり。平日でも紅白戦から練習を行い、春休み期間中は30の練習試合をこなした。

 一回に先制打を放った越智と、六回に右前タイムリーでコールドを決めた橋本は、「さまざまな戦い方ができたのは実戦のおかげ」と口をそろえた。

埼玉新聞