第91回全国高校野球埼玉大会シード校紹介<1>浦和学院、聖望学園

◇Aシード浦和学院「三拍子そろう関東王者」

 試合巧者ぶりを発揮し、春の県大会と関東大会を制した。「走攻守」にバランスが取れ、埼玉史上初の4連覇を狙う。

「攻」
 上位から下位まで切れ目がない。スイッチヒッターの1番石田は、春季県大会では、チーム一の4割8分1厘の打率を誇った。中軸の萩原大、島津、久保には長打力に加え、勝負強さも持つ。機動力も期待でき、満遍ない得点力は県内随一だ。

「守」
 継投が基本。スライダーに切れがある左腕エース羽倉が軸になりそう。ともに制球力のある左の萩原大と中島、故障から復帰した速球派の右腕真島ら投手層は厚い。捕手久保は好配球が目を引く。守備は山崎と鈴木の二遊間を中心に手堅い。

◇Dシード聖望学園「堅守からリズムつくる」

 昨春の選抜大会準優勝メンバーの城戸や左腕佐藤らが残り、定評のある守備力で6年ぶり夏の甲子園出場を目指す。

「攻」
 爆発力こそないが、機動力も生かして手堅くつなぐ野球に徹する。1番片岡は好打者。3番子安はミート力に定評があり、4番城戸は長打力と勝負強さが光る。守備からリズムをつくれれば、下位も奮起して一気に畳み掛ける力がある。

「守」
 守備力が生命線。内野は二塁手の子安を中心に安定し、外野も守備範囲が広く、バッテリーを支える態勢が整う。左腕エース佐藤は直球と変化球のコンビネーションが持ち味。最速142キロの直球が武器の右の信田や、右腕西村との継投も予想される。

埼玉新聞